2018年11月14日水曜日

グレン・グールド

ピアニストのお客様の妹さんがグレン・グールドを追いかけてカナダにいったブログを熱心に読んでいたことがあった。私のなかではグールドと名前をきくと、このかた。(マサコさん)をイコール式で作ってしまっているくらい。私はグールドをマサコさんによって知った。

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ピアニスト グレン・グールド 
天才。文字で書くと急になんだか安っぽくなるのはなぜだろう。
トロントにグールドはいた。

彼のエピソードの数々は「普通じゃない」という感想。

だけど私は変態が好きなので興味がわく。

「ホテルに夕食に呼ばれて、八時くらいに約束する。あった途端すごい勢いで話し始めて夜中の一時をすぎたころグレンがハッとするんだ。『あ! 何か食べる?』」って。

まーなんていうか、8時から1時まで話を聞いていたほうも聞いていたほうだと思うけど、なんだかすごい。

スピード狂のドライブ好きで移動は常に車。ダッシュボードに左足を乗せてハンドルを鍵盤のように弾きながら運転するんだ。大声で歌ってね! 街中でもお構いなしだったから速度違反のチケットを山ほどきられていたよ




7歳で王立音楽院に入学。13歳で初リサイタルを行い22歳NYデビューで世界に名前を知らしめた。(すごいイケメン)50歳で他界。

「グレンの追い求めた芸術は日常と切り離されたもの。ここ(トロント)ではない場所にあるものだったから」

「ここではない場所」それは、トロントから北に900キロアルゴマ地区。北米五大湖の一つスペリオール湖と清流アガワ川が無数の木々を養う森林地帯。

とくに「ワワ」という小さな町の周辺。グレンは1964年はじめてここを訪れる。
聖なる土地での癒しを求めてトロントから10時間車を走らせてやってくる。ホテルにこもって書き物をして過ごしていたらしい。ドキュメンタリーの構想、ライナーノーツ、記事など。

グレンだけでなく、平凡な人にとっても、こういう場所って必要なんじゃないかと思う。私もこういう場所がほしい。東京の日常から離れる場所。できれば一人で。

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